講座 | 分野 | ||
---|---|---|---|
創薬有機化学講座 | プロセス化学分野 | ||
教員:
|
|||
研究方針: 有機合成の分野では錬金術師の時代から容器に溶液を「ためて」反応を行うことが常識であり続けてきました。この常識から離れ、溶液を「流しながら」反応させるフロー合成法により、1秒以内での反応時間の精密な制御や、温度の厳密な制御が可能になります。我々のグループではフロー合成法による、見過ごされてきた反応の新たな価値の創出と、創薬プロセスへの応用を目指しています。 |
|||
研究テーマ: 布施研究室ではフロー合成技術を基盤として、自動合成技術といった工学的な技術、さらには機械学習や理論計算を駆使して、「これまでの不可能を可能にする革新的な有機合成プロセスの開発」を目指しています。また、この過程で有機合成化学に対する理解を深めることも重要な目的としています。有機合成化学分野での革新を駆動力とする創薬科学分野への貢献を通して、より優れた医薬品をより早く、より安価に、より廃棄物を出さずに世の中に送り届けることを目指しています。具体的には、ペプチド、有機リン化合物をはじめとする多様な機能性低・中分子化合物を標的として、高効率合成法の開発に取り組んでいます。
|
|||
学生へのメッセージ: 発想力や記憶力等の限られた能力が求められる受験勉強と異なり、社会に出てからの「仕事」では、体力、意思疎通能力、はたまた礼儀に至るまで無数の能力が求められます。研究は仕事と似て多彩な能力を求められますので、素晴らしい訓練の場となります。ここでの失敗はマイナスになりませんから、失敗を沢山して下さい。無数の能力が求められる中で幾つかの能力を他人と比べて自信をなくすのはもったいないことです。得意なところはさらに伸ばし、苦手なところは人並みより少し下くらいまでは伸ばして、ライバルである「過去の自分」に差をつけてほしいです。 |
|||
連絡先: fuse at ps.nagoya-u.ac.jp(布施 新一郎) |
|||
公開HP: http://www.ps.nagoya-u.ac.jp/lab_pages/chemprocess/ |