❏ 教育目標
名古屋大学は、自由闊達な学風の下、人間性と科学の調和的発展を目的とし、創造的な研究活動と自発性を重視する教育をともに実践することによって、世界屈指の知的成果を産みだすとともに、論理的思考力と想像力に富んだ勇気ある知識人の育成をめざしています。
創薬科学研究科は、名古屋大学学術憲章に謳われた理念の下、以下の三つの教育目標を掲げています。
・創薬科学研究者としての基盤力
・実践的融合力
・高度な専門力
❏ 入学者受入れ・選抜の方針(アドミッション・ポリシ-)
■ 博士前期課程 ■
(1)入学者受入れの方針
近年の創薬科学研究においては,理・工・農・医・薬など様々な分野との融合が急速に進み,多くの課題の解決には,複数分野に跨がる融合的発想に基づく新しい研究開発が強く求められています。創薬科学研究科は名古屋大学の研究教育の活力である自由闊達さを継承しながら,教育理念として「多分野融合教育による次世代を先導する創薬基盤研究者」の養成を目指します。そこで,本専攻では,上記分野に関する基礎的な知識と技術を身につけたうえで,複数分野に跨がる融合的発想に基づく専門的技術と理論を駆使して,創薬科学の様々な問題を解決することを目指す,創造力にあふれる人を求めます。
(2)選抜の方針
本研究科では,「有機化学」「生命科学(生化学・分子生物学・分子構造学)」のいずれかの科目に関する基礎学力と,科学英語の基礎的読解力に関して,筆記及び口述試験を行い,志望する研究分野に対する明瞭な志向と勉学の熱意とともに評価し,入学者を選抜します。
■ 博士後期課程 ■
(1)入学者受入れの方針
近年の創薬科学研究においては,理・工・農・医・薬学など様々な分野との融合が急速に進んだため,多くの課題の解決には,複数分野に跨がる融合的発想に基づく新しい研究開発が強く求められています。創薬科学研究科は,名古屋大学の研究教育の活力である自由闊達さを継承しながら,教育理念として「多分野融合教育による次世代を先導する創薬基盤研究者」の養成を目指します。そこで,本専攻では,上記分野に関する深い知識と専門能力を身につけたうえで,複数分野に跨がる融合的発想に基づく最先端の技術と理論を駆使して、創薬科学の様々な問題を解決することを目指す,創造力にあふれる人を求めます。
(2)選抜の方針
本研究科では,「有機化学」「生命科学(生化学・分子生物学・分子構造学)」のいずれかの科目に関する十分な基礎学力を備えた研究遂行能力,科学英語の読解力に関して筆記及び口述試験を行い,志望する研究分野に対する明瞭な志向と勉学の熱意とともに評価し,入学者を選抜します。
入試情報はこちら
過去の入学試験問題はこちら
❏ 卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシ-)
■ 博士前期課程 ■
(1)育成する人材像(教育目標)
「多分野融合教育による次世代を先導する創薬基盤研究者」の養成を目指した教育により,創薬科学に関する基礎的知識を有し,関連する専門知識や実験技術を有するとともに、次世代創薬を推進するに足る研究遂行能力を獲得した人材を育成します。
(2)卒業,修了判定時に課している基準(必要要件)
原則として2年以上在学し,研究科基礎科目・専門科目の中から30単位以上取得し,目標とする研究遂行能力を獲得した学生に対して,学位論文審査の後,修士(創薬科学)を授与します。
(3)修士学位論文の審査基準
学位審査申請は,主指導教員による承認の後,学位論文を提出して審査を受ける。その後口頭発表による全教員参加による修士論文発表会(審査会)を実施し,試問を受ける。創薬科学関連の専門知識,研究能力,発表能力を厳正に評価して合格と認めた者に修士(創薬科学)を授与します
■ 博士後期課程 ■
(1)育成する人材像(教育目標)
「多分野融合教育による次世代を先導する創薬基盤研究者」の養成を目指した教育により,創薬科学に関する専門的知識を有し,高い研究設定能力・研究展開能力を有するとともに,次世代創薬を先導するに足る研究遂行能力を獲得した人材を育成します。
(2)卒業,修了判定時に課している基準(必要要件)
原則として3年以上在学し,研究科専門科目の中から14単位以上取得し,目標とする研究遂行能力を獲得した学生に対して,学位論文審査の後,博士(創薬科学)を授与します。
(3)博士学位論文の審査基準
学位審査申請は,予備審査会による評価の後,学位論文として審査するに足ると判断されれば,提出して学位論文審査を受ける。学位論文の内容についての予備審査,学位論文発表会(審査会)での口頭発表を実施し,試問を受け,創薬科学関連の専門知識,研究能力,発表能力を厳正に評価して合格と認めた者に博士(創薬科学)を授与します。
❏ 教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシ-)
■ 博士前期課程 ■
(1)学習成果の評価の方針
『創薬科学研究者としての基礎力』,『実践的融合力』,『高度な専門力』を教育目標におき,創薬科学の特長に基づく教育実践と研究指導を適切に行います。
(2)能力の獲得に対応した教育・学習方法の方針
創薬科学研究科の教育理念・教育目標を実現するため,理学・工学・農学・薬学の理系の学術分野を融合した特長ある多分野融合型教育課程を編成し,学内外から幅広い間口で受け入れた理・工・農・薬学部出身の学生に対して理・工・農学に関わる基盤分野と,化学物質としての医薬品とその生体・生命との関わりをバランスよく教育する融合型の創薬科学教育を実施します。
■ 博士後期課程 ■
(1)学習成果の評価の方針
『創薬科学研究者としての基盤力』、『実践的融合力』、『高度な専門力』を教育目標におき、より高度な多分野融合型創薬研究を実践する研究リーダーを育成します。すなわち、多分野に跨る各専門性の深化と先端医薬・製薬産業に関わる幅広い知識の獲得、及び国際レベルで活躍できる創薬基盤研究の自立遂行能力を涵養する教育を実施します。
(2)能力の獲得に対応した教育・学習方法の方針
所属する各分野における博士学位論文作成のための研究指導として、座学では学ぶことができない高度な研究推進力を獲得するとともに、創薬科学領域に特化した研究推進力を強化するための演習「創薬セミナー」及び研究指導としての「創薬実習」を開講します。「創薬セミナー」では高度な専門性と最先端の研究動向に関する知識を獲得させ、研究成果発表・討論を実践しプレゼンテーション能力を身につけさせます。さらに研究成果の国際的発信や海外研究機関との共同研究を展開するためのグローバルコミュニケーション能力を涵養します。「創薬実習」では最先端の研究課題を設定し、最新の理論と知識に裏打ちされた研究実施方法や実験技術を習熟させ、研究成果に基づき国際学術論文を作成させ、創薬研究を先導的に遂行できる能力を涵養します。