創薬科学研究科主催
第54回創薬科学セミナー
概要 | 食薬成分の吸収に関与するペプチド輸送体の基質多選択性 |
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日時 | 2017年04月17日月曜日・17:00-18:30 |
場所 | 創薬科学研究館 2階 講義室 |
場所(URL) | http://www.ps.nagoya-u.ac.jp/access/ |
場所(ファイル添付) | 1490022937MapToSouyakuLectureRoom.pdf |
講師 | 伊藤 圭祐 先生(静岡県立大学 食品栄養科学部 食品化学研究室/独立准教授) |
連絡先 | 加藤 竜司(kato-r@ps.nagoya-u.ac.jp) |
ファイル | 1490022820第54回創薬科学セミナー.pptx |
プロトン共役型オリゴペプチド輸送体(POT)は8400種類のジ・トリペプチドを認識するユニークな基質多選択性を持ち、栄養源ペプチドの取り込みに重要な分子として全生物に保存されている。ヒトPOTは食品タンパク質の消化吸収等に関与しているが、曖昧な基質認識によってペプチド類似構造の化合物も輸送することから、経口薬の吸収経路としても重要である。我々は蛍光基質を用いたハイスループットな基質親和性解析システムを開発し、ジペプチドライブラリーの解析によって各種POTの基質多選択性を明らかとしてきた。本講演では、ヒト、線虫、シロイヌナズナ、出芽酵母、カンジダ酵母、納豆菌POTの解析から明らかとなってきた各POTの基質多選択性および多基質認識メカニズム、またPOTの生物学的意義を紹介したい。