第159回創薬科学セミナーを開催します。
本セミナーは「先端薬科学特論」の単位認定講義になります。
概要 | 自閉スペクトラム症の発症を司る臨界期抑制回路機構の解明 |
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日時 | 2022年10月19日水曜日・15:30-17:00 |
場所 | 創薬科学研究館 2階 講義室(205) |
場所(URL) | https://www.ps.nagoya-u.ac.jp/pickup/20221019/ |
講師 | 三好 悟一 博士(群馬大学大学院医学系研究科 遺伝発達行動学講座/教授) |
連絡先 | 小坂田 文隆(fosakada@ps.nagoya-u.ac.jp) |
ファイル | 1665455246DrMiyoshi_20221019FumitakaOsakada.pdf |
自閉スペクトラム症(自閉症)は約50人に1人の幼児に発症する発達障害である。数多くの動物モデルが作製され、行動様式や回路機構などの自閉症特性の理解が進む一方で、発症に至るメカニズムはほとんど明らかにされていない。近年、新たに自閉症モデル群を確立し、生後幼児期の抑制回路への介入によって自閉症特性のさらなる悪化、また逆に治療回復も可能であることを報告した。その過程で、マウス生後2週目の1週間が発症の臨界期であることを明らかにした。本講演では発症の臨界期にみられる未成熟な回路において、機能回路の構築を促進する回路・分子発達メカニズムについて議論する。