創薬科学研究科学生の皆さんへ
創薬科学研究科の大学院生の皆さん、そして創薬科学研究科所属の研究室で卒業研究をしている学部学生の皆さん。まず皆さんに、研究科長として、今年の8月9月の、第5波と呼ばれる新型コロナウイルスの感染拡大の危機に、さまざまな感染拡大防止対策にご協力いただきましたことに、心より御礼申し上げます。研究室に登校して実験し、皆さんご自身の研究を進めるべき大事な時期に、リモートワークや時差通学、時短実験など、皆様のご理解とご協力のお陰で、無事、この危機を乗り切ることができました。ありがとうございました。
さて10月になり、季節も一気に進みました。幸い、このメッセージを書いている10月下旬は、新型コロナウイルスの新規感染も小康状態を保っているように見えますが、総長メッセージにもありますように、これからもしばらく「ウィズ・コロナの日常」が続くと考えられます。ワクチン接種が進み、治療薬の開発も進んでいますが、SARS-CoV2の特徴を考えますと、それらだけでは万全ではなく、またまだ不十分な状態でもあります。だからこそ、私たち創薬科学研究科の、理念と使命を思い出して、結束を強めていきたいと思います。なぜなら、創薬科学研究科のミッションは、新しい医薬品を創り出すこと、あるいはそれに役立つ基盤技術や方法論、そしてその基礎をなす科学的知見を生み出すことです。そして、そのゴールは一人の研究者だけでは到底達成できません。まずは研究室の身近な仲間どうしで協力しあいましょう。そして、研究科全体、名古屋大学全体、そして最後には世界中の研究者どうしで知恵を出し合い工夫をつくし、ようやく打ち克つことができるのだと思います。
新型コロナウイルスのために、皆さんの身近でもいろいろな不都合や不便が起こっていると思いますが、悩みを抱えている方は、どんな些細なことでも構いません、私を含めて身近な研究科の教員や事務職員の方々にご相談ください。
創薬科学研究科長 廣 明 秀 一