創薬科学研究科主催 第75回創薬科学セミナー
本セミナーは、先端薬科学特論・単位認定セミナーとして認められています。
概要 | 正常及びがん細胞の3次元オルガノイド培養を用いたがん研究の新展開 |
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日時 | 2018年01月25日木曜日・17時00分~18時30分 |
場所 | 創薬科学研究科 2F 講義室 |
講師 | 筆宝義隆 先生(千葉県がんセンター研究所 発がん制御研究部/部長) |
連絡先 | 加藤 竜司(kato-r@ps.nagoya-u.ac.jp) |
ファイル | 1516122043創薬科学セミナー1月25日75回.pptx |
オルガノイドはマトリゲル3次元培養により誘導される臓器様構造体であり、これまで困難だった正常上皮細胞の生理的かつ長期間の培養を可能にしたことから、関連研究が近年急速に発展している。我々も、従来個体レベルでのみ可能だった遺伝子改変による発がん誘導実験が、野生型マウスの正常腸管オルガノイドでも簡便かつ迅速に実行可能であることを報告し、現在では多数の臓器に対して同様の発がんモデルを確立し、発がん機構の解析に用いている。また、最近では患者由来の多様な検体からも正常、前がん病変、がんなどのオルガノイド培養による橋渡し研究を進めており、現状を紹介するとともにこうしたアプローチの可能性についても議論したい。