創薬科学研究科創薬生物科学講座細胞薬効解析学分野
小坂田文隆講師が,日本薬理学会第31回学術奨励賞<小坂田文隆講師>を受賞しました!!
【受賞研究】
新規狂犬病ウイルストレーシング法による神経回路の構造・機能・再生の解明 http://www.pharmacol.or.jp/oshirase/award/bounty01.htm
<公益社団法人日本薬理学会HPより>
テーマの紹介・今後の展開:脳は,階層構造をもつ複雑な生体情報処理システムである.この情報処理システムの中核を担うのは神経回路であり,神経回路の破綻は神経・精神疾患における様々な機能障害を引き起こす.したがって,脳・神経回路の動作原理の解明,それに基づいた神経・精神疾患の病因解明および予防・治療法の開発は極めて重要な研究課題である.これまでに私はゲノムから糖タンパク質遺伝子G を欠損させた狂犬病ウイルスベクターを用いて経シナプストレーシング法を開発してきた.現在はこのウイルス遺伝子工学的手法にイメージング,電気生理学,光遺伝学・薬理遺伝学や行動解析を組み合わせて,マウスおよびサルの視覚系に適用することで,神経回路の情報処理機構の解明と新規治療戦略の提案に挑戦している.今後は,基礎研究と応用研究を両輪として,真理を探究し,新しい分野を開拓していきたい.
受賞記念講演は3月10日(横浜)に行われる予定です。
おめでとうございます。今後の活躍も期待しています。