阿部一啓 博士(助教・名古屋大学大学院創薬科学研究科/名古屋大学細胞生理学研究センター)が2013年日本生化学会奨励賞を受賞されました。
受賞タイトル:胃プロトンポンプの生化学と電子線結晶構造解析
受賞内容:阿部博士は、胃内腔のpH 1という強酸性状態にまで達する大きなH+濃度勾配を実現する強力なポンプであるH+,K+-ATPaseの構造と機能の研究を、一貫して進めている。多くの中間体の構造を、電子線結晶学を用いて解析、酵素化学的な測定を組み合わせることで、beta-subunitのN末端とリン酸化ドメインとの相互作用が逆反応を押さえるという『ラチェット』モデルをはじめとした、H+,K+-ATPase固有の生理機能を詳細に理解できるようにしたことは、生化学分野における突出した独創的研究成果と評価する。
ご受賞おめでとうございます!