第24回細胞生理学セミナー・GTRセミナー
本セミナーは、先端薬科学特論・単位認定セミナーとして認められています。
概要 | Unbiased screeningを組み合わせることで分かってきた脂質動態の制御機構 |
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日時 | 2020年01月09日木曜日・15:00~16:30 |
場所 | 創薬科学研究館2階 講義室 205 |
講師 | 鈴木 淳 教授(京都大学 高等研究院 物質ー細胞統合システム拠点(iCeMS)/京都大学 生命科学研究科 細胞動態生化学) |
連絡先 | 阿部 一啓(kabe at cespi.nagoya-u.ac.jp(atを@に代えてください。)/6838) |
ファイル | 1577407608第24回細胞生理学セミナー・GTRセミナー.pdf |
細胞膜を構成するリン脂質は非対称性を有しており、スクランブラーゼの働きによって、その非対称性は崩壊する。これにより、血液凝固、死細胞の処理、 細胞融合等のプロセスがうまくいくと考えられている。しかしながら、スクランブラーゼの分子的実体は長らく分かっていなかった。我々は、cDNA library screening、sgRNA screening、protein interaction screeningなどのunbiased screeningを組み合わせることでスクランブラーゼの分子同定、サブユニットの同定、並びに活性化機構を明らかにしてきた。本講演では、それらのアプローチを基に脂質動態の制御機構について討論したい。