下記の通り細胞生理学セミナーを開催します。本セミナーは「先端薬科学特論」の単位認定講義になります。多数のご参加をお待ちしております。下記URLよりお申込みをお願いします。 オンライン開催、要事前申込。
概要 | 講演タイトル:微小管ネットワーク形成の分子基盤 |
---|---|
日時 | 2025年11月07日金曜日・14:00-15:30 |
場所 | Web |
場所(URL) | https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSezzMygwk_IGcRWbATZ4xAf5a6ubT5sAQ9QKRewhCqqnOOMWQ/viewform |
講師 | 今崎 剛(神戸大学医学研究科・生体構造解剖学分野/学内講師) |
連絡先 | 大嶋 篤典(oshima.atsunori.b9@f.mail.nagoya-u.ac.jp/6837) |
ファイル | 1759822660seminar.pdf |
細胞内の微小管ネットワークは、細胞骨格ダイナミクスと細胞極性の確立に不可欠である。さらに、微小管はタキソール(paclitaxel)に代表される抗がん剤の主要標的であり、その形成・安定化機構の理解は創薬や薬理作用の解明に直結する。従来は中心体が主要な核形成の場と考えられてきたが、近年は非中心体における核形成の重要性が明らかとなり、その因子の一つとして CAMSAP ファミリーが注目されている。私たちは CAMSAP2 が微小管マイナス端を安定化すると同時に局所的な核形成を促進し、アスター状(星状体様)のネットワーク構築を導くことを明らかにした(Imasaki et al., eLife, 2022)。
本セミナーでは、微小管の歴史・性質・疾患との関係に加え、中心体非依存的な核形成メカニズムに関する最新知見を、cryo-EM 解析による構造基盤、高速AFMやTIRF 顕微鏡による動態観察、生化学アッセイによる我々の最新の研究を紹介する。これらを通じて、微小管ネットワーク形成の分子メカニズムの理解を深めるとともに、抗微小管薬の作用点の理解や新規標的探索への展望を示す。
本セミナーでは、微小管の歴史・性質・疾患との関係に加え、中心体非依存的な核形成メカニズムに関する最新知見を、cryo-EM 解析による構造基盤、高速AFMやTIRF 顕微鏡による動態観察、生化学アッセイによる我々の最新の研究を紹介する。これらを通じて、微小管ネットワーク形成の分子メカニズムの理解を深めるとともに、抗微小管薬の作用点の理解や新規標的探索への展望を示す。