概要 | 下記の通り創薬科学セミナーを開催します。多数のご参加をお待ちしております。申し込みURLよりお申込みをお願いします。 Zoom開催、要事前申込 https://forms.gle/JyBDVtZXnctcPywU6 |
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日時 | 2022年12月14日Dec 14, 2022 5:00 PM |
場所 | Web |
場所(URL) | https://forms.gle/JyBDVtZXnctcPywU6 |
講師 | 小根山 千歳 博士(愛知県がんセンター 腫瘍制御学分野 (Division of Cancer Cell Regulation, Aichi Cancer Center Research Institute)/分野長) |
連絡先 | 廣明 秀一(hiroaki.hidekazu.j7@f.mail.nagoya-u.ac.jp/4535) |
ファイル | 1666230080第161回創薬科学セミナー_告知用ポスター構造分子薬理NU.pdf |
細胞外小胞は、液性因子、細胞間接着に次ぐ第三の細胞間コミュニケーションシステムと言われている。エクソソームは細胞内のエンドソームに由来する細胞外小胞であり、がん化など細胞の状態変化に応じてその「量」、および「質」すなわち内包分子が変化する。この点から体液中エクソソームによる疾病診断の実用化研究が着目されてきた。しかし、がん細胞においてエクソソームの変化をもたらす分子メカニズムの詳細は不明であり、その意義も明らかとはいえない。私たちは、代表的なチロシンキナーゼSrcのがん進展における役割を研究する中で、Srcによる細胞のがん化とエクソソーム産生亢進との関わりを見出した。また、それを契機として、MAPKやmTOR等のがんで亢進するシグナル経路が、エクソソーム産生を増加させるメカニズムを明らかにしてきた。この過程で、発光エクソソーム分泌細胞系と、それを応用したエクソソームのin vivoイメージング系を開発し、新規エクソソーム阻害剤の探索やその作用機序解明への応用を進めている。本講演では、がんシグナルによるエクソソーム産生亢進メカニズムと、それを基にしたがん細胞由来エクソソームの制御の可能性について紹介する。