第114回創薬科学セミナー・GTRセミナー

近年、特定配列のDNA/RNAや特定のタンパク質の微量検出の感度が飛躍的に向上しました。そのため、基礎研究用途のみならず臨床検査・医療診断サービスや病院における迅速診断などの用途で、遺伝子検査やタンパク質検査による装置開発、装置とセットになったキット（試薬）の開発、それを活用したサービス事業の展開など、核酸化学やタンパク質化学の産業応用はますます広がりを見せています。

講師の藤田先生は有機合成化学をバックグラウンドとし、本年４月に本学に着任されるまで、アイシン精機および日立ハイテクノロジーズ社で、【DNA検出用キット・装置の開発】【DNAシーケンシング受託サービス】【海外アカデミア発ベンチャーへの出資＆共同事業開発（がんの早期診断キット・装置）】などを手掛けてこられました。本セミナーでは遺伝子検査薬・がん診断薬・装置・サービス事業の開発の最先端につき、ご講演いただきます。遺伝子検査やがん診断装置など、成長分野への就活を視野に入れている学生の皆様には、興味深いお話が聞けると思います。また、関連する基礎研究シーズを現在研究開発中の教員の皆様には、今後の産学連携の観点からの情報提供を頂けることと思います。