創薬科学研究科・環境医学研究所 共催
第24回創薬科学セミナーを開催します。
概要 | 「ファージディスプレイを用いた診断用、治療用モノクローナル抗体開発の最前線」 |
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日時 | 2014年04月22日火曜日 17:00~18:30 |
場所 | 理学部南館セミナー室 |
講師 | 丸山 俊昭 先生(Founder, COO and CSO of Abwiz Bio Inc/M.D., Ph.D.) |
連絡先 | 名古屋大学大学院創薬科学研究科 細胞分子情報学分野 加藤竜司(内線6811) |
ファイル | 第24回創薬科学セミナー.pdf |
講演概要:
実験試薬・診断薬・治療薬として、抗体は広く使われています。とくに、医薬品としてのモノクローナル抗体開発は、非常に盛んであります。抗体の作成は、主に動物免疫とハイブリドーマ技術を使ったヒト化モノクローナル抗体によって行われて来ましたが、免疫を行わないナイーブライブラリーや合成ライブラリーを主体とした、ファージディスプレイによる完全ヒト型抗体の開発も進んでいます。しかしながら、それぞれの方法に長所と短所があり、必ずしも目的とする機能を持つエピトープを認識する抗体が、得られない場合もあります。我々は、それぞれの方法の長所に目を向け、より広い抗体レパートリーをカバーする独自のクローニング法にて、免疫ドナーからの抗体ライブラリー作成を行うことと、 1) 既存の抗体を利用した、新たなエピトープを認識する抗体パネルの選択法、2) 相同性の著しく高い分子を見極める抗体の取得法を駆使して、好ましい機能を持った希少なクローンの確保を行なっております。また、抗体解析に特化したシークエンス解析プログラムを開発し、アミノ酸配列による抗体のグループ分けを行うことで、迅速且つより正確な開発候補の絞り込みを可能としました。感染症、癌疾患、自己免疫疾患等、様々な分野に応用可能で、より正確な研究と診断、さらによりよい治療薬の開発にも役立つものと考えております。本セミナーでは、今までの経験をもとに、C型肝炎ウイルス・エボラ出血熱ウイルス・炭疽菌等の感染症、慢性リンパ球性白血病・前立腺がん・乳がん等の癌疾患、DC-SIGN/L-SIGN・CD80/CD86等の免疫制御分子に対する抗体など具体的な例とともに、ファージ由来の抗体の可能性についてお話ししたいと思います。
対象:教員・大学院生・学部生
(参加費無料)
実験試薬・診断薬・治療薬として、抗体は広く使われています。とくに、医薬品としてのモノクローナル抗体開発は、非常に盛んであります。抗体の作成は、主に動物免疫とハイブリドーマ技術を使ったヒト化モノクローナル抗体によって行われて来ましたが、免疫を行わないナイーブライブラリーや合成ライブラリーを主体とした、ファージディスプレイによる完全ヒト型抗体の開発も進んでいます。しかしながら、それぞれの方法に長所と短所があり、必ずしも目的とする機能を持つエピトープを認識する抗体が、得られない場合もあります。我々は、それぞれの方法の長所に目を向け、より広い抗体レパートリーをカバーする独自のクローニング法にて、免疫ドナーからの抗体ライブラリー作成を行うことと、 1) 既存の抗体を利用した、新たなエピトープを認識する抗体パネルの選択法、2) 相同性の著しく高い分子を見極める抗体の取得法を駆使して、好ましい機能を持った希少なクローンの確保を行なっております。また、抗体解析に特化したシークエンス解析プログラムを開発し、アミノ酸配列による抗体のグループ分けを行うことで、迅速且つより正確な開発候補の絞り込みを可能としました。感染症、癌疾患、自己免疫疾患等、様々な分野に応用可能で、より正確な研究と診断、さらによりよい治療薬の開発にも役立つものと考えております。本セミナーでは、今までの経験をもとに、C型肝炎ウイルス・エボラ出血熱ウイルス・炭疽菌等の感染症、慢性リンパ球性白血病・前立腺がん・乳がん等の癌疾患、DC-SIGN/L-SIGN・CD80/CD86等の免疫制御分子に対する抗体など具体的な例とともに、ファージ由来の抗体の可能性についてお話ししたいと思います。
対象:教員・大学院生・学部生
(参加費無料)