下記の通り、第200回創薬科学セミナーを開催いたします。皆様、奮ってご参加下さい。
(第199回と連続開催)
概要 |
講演タイトル:古くて新しいL-formを用いた細胞壁代謝と抗生物質の研究 title : Research on cell wall metabolism and antibiotics using L-form cells |
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日時 | 2025年10月15日水曜日・15:45-17:15 |
場所 | 創薬科学研究館2階講義室(205号室) |
講師 | 大島 拓(Taku Oshima)(富山県立大学工学部生物工学科(Department of Biotechnology, Faculty of Engineering, Toyama Prefectural University)/教授(Professor)) |
連絡先 | 饗場浩文(aiba.hirofumi.k2@f.mail.nagoya-u.ac.jp/6803) |
ファイル | 1756778924poster2025101502.pdf |
細菌は抗生物質やリゾチーム等により、細胞壁に対する攻撃を受けると、極めて低い頻度だが、細胞壁を持たずに細胞分裂するようになる。このような細胞をL-formと呼ぶ。この劇的な変化は、興味深いことに、変異によるものではなく、細菌の持つ強力な環境適能力の一つで、1950年代から、細菌の再起性感染との関係で注目されてきた。しかし、長らく、その発生メカニズムは不明のままであった。近年、L-formの遺伝学的な解析手法が考案され、L-form化のメカニズムが解析され始め、応用的な側面での研究もおこなわれている。本講義では、我々の研究を中心に、古くて新しいL-formの研究について紹介したい。