名古屋大学細胞生理学研究センター(CeSPI)・大学院創薬科学研究科の阿部 一啓 准教授、藤吉 好則 客員教授らの研究グループは、消化にとって重要な胃酸分泌を担う (『酸』を胃の中に汲み出す)胃プロトンポンプの構造を原子レベルで解明することに成功しました。
今回明らかになった構造は、現在医療用に用いられている胃酸抑制剤(vonoprazan、商品名タケキャブR)との複合体構造であり、既存の薬剤の改良および新規薬剤開発の為のテンプレートとなることが期待されます。また、ヒトの体内において他に類を見ない胃の強酸性環境がどのような仕組みで作り出されているかを説明する重要な発見がなされました。
この研究成果は、平成30年4月5日付けのNature誌Online版(http://www.nature.com/nature)に掲載されました。
名古屋大学HP: プレスリリース